江戸時代に両替商が使用していた道具、所謂、両替天秤です。「極中堀」と刻印されています。中堀家は、秤細工人として、東国の秤製作と販売を仕切っていた守随家に部品を納めていた家系。秤は朱印状を得て秤の独占権を持った者でないと作ることも、売ることもできなかったそうです。
土台となる木箱には柱、錘、秤など針口天秤一式が収まるようになっています。ただし、こちらの品は柱が一本というのが珍しく、また、分銅についても両替用ではなく、上皿天秤用が付属しています。土台部分は明治以降の品とも考えられます。
※経年によるコキズあります。
箱サイズ約(幅62cm 奥行き27cm 高さ21cm)組立時の高さ100cm