招き猫の発祥も意外と近江に縁があるようです。一説には彦根藩第二代藩主・井伊直孝を雷雨から守ったとされる猫がモデルとなって誕生。福助さんらと共に江戸時代のラッキーアイテムとして流行したそうです。その後明治、大正、昭和、平成と時代を経てもその人気は未だ衰えることを知りません。そういえばあの有名な彦根のゆるキャラ「ひこにゃん」も、この井伊家ゆかりの猫がモデルという意味では一緒。等身大の招き猫とも言えます。
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さて、こちらはおめでたい「大入り」と書かれた額看板。そして真ん中に白い猫が鎮座。ちょっと斜めなアングルがいいですね。客を誘うという縁起のいいキャラクターとして招き猫が描かれているわけですが、その猫の形から戦後のものではないようです。恐らく明治〜大正時代のものだと思われます。
これと酷似した看板で、猫の代わりに真ん中に福助が描かれたものが、
ある資料の中に出てくるのですが、
そちらは、元遊廓に飾ってあったという記録がありますので、
その品がたまたまそうだったのかも知れませんが、
こちらの品もそういった類の場所に飾られていた可能性はあります。
招き猫マニアもなかなかお目にかかれない逸品ではないでしょうか。
※経年による細かな汚れ、イタミあります。
サイズ約(幅47cm 高さ64cm 奥行き4cm)