日本独特の座敷で使う石油ランプです。日本に石油ランプが入ってきたのは幕末頃で、明治初期までは輸入品でしたが、その後日本でも製造されるようになりました。石油ランプのしくみは、石油を金属製やガラス製の油壺に入れ、口には口金をつけ、灯芯を差し込み点火し、「ほや」(ガラス製の筒)をかぶせて燃えを良くし、風で吹き消されるのを防いでいました。 竹材を使い独自に進化した座敷ランプは、上部に油壺がはめこまれています。一般庶民にとってはかなりの贅沢品だったそうです。
こちらの品は、芯の調節つまみはスムーズに回り、灯芯は上下します。真鍮製の油壺は、取り外し可能。ほやにはすりガラスと透明ガラスが使われていますが、下部の口がギザギザで稚拙なところなど、時代を感じさせます。
※経年による細かなイタミ、汚れあります。ガラス下部口一部カケあります。
サイズ約(径18cm 高さ76cm)